ブログで詳細にご報告していませんでしたが、今タイにあるスタートアップの人事(Talent Management&Acquisition)で日本からリモートのインターンをしていて、もうすぐ終わります。
客観的な情報というよりは個人的な感想多めの記事になりますが、体験したことや感じたことを書きたいと思います。

インターンを見つけた経緯

元々はシンガポールにあるメディカル系の会社の人事でインターンをする予定だったのですが、コロナウイルスの影響で見送りになり、他のインターンを探すことになりました。
5-6月のタイミングで夏のインターンを見つけるとしたら、Unstructured Recruitingと言う自分のコネなどで探す就活をする必要があります。

いくつかの企業にアプローチしてみたのですが、ある程度の規模の会社は手続きや予算などの都合で直前のアプローチでは受け入れてくれないということを学び、スタートアップにターゲットを絞ることにしました。
それに加え、私はシンガポール就職希望のため、シンガポールかそうでなくても東南アジアの企業で働きたく(コロナでリモートが当たり前になったため、ロケーションを問わずに会社を選べたのは逆にラッキーだったと思います)、昨年LBSのイベントにスピーカーで来ていてLinkedInで繋がりのあったタイのスタートアップの創業者にコンタクを取りました。
すぐに「ぜひ!」と返事が来て、今の上司にあたるTalent Managementの担当者とつながり、人事に興味があることを伝えて彼女と一緒に仕事をすることになりました。

結果的に東南アジア×人事という一番やりたかった分野でインターンができてとてもラッキーだったと思っています。

キャリアセンターからは日々沢山の求人が送られて来ますが、イギリス外のスタートアップとはキャリアセンターもつながりがないので、自分のコネで何とかするしか無いと思います。
同様に、人事分野でMBAに求人を出している会社もほぼ無い(ほとんどがStrategy、Product Management、Marketingなど)ので、イギリス国内であったとしても、直接担当者と話して自分を売り込むなど、単に空いている求人に申し込む以上のアプローチを取る必要があります。

こちらの記事で紹介した通り、Connectionをどう作ってどうアプローチをすべきかについてはキャリアセンターが色々なセミナーやアドバイスを提供しているので、私のようにニッチな就活をする人は積極的に参加してアドバイスをもらうといいと思います。

ちなみにStructuredのインターンの就活事情に関してはこちらの記事に詳しいです。
1年目Term2の就活事情・海外就職の難易度を考える

インターン内容

私はPre-autumnの授業を取っているため普通の人より夏休みが短く、かつインターン先の都合で7月からしか本格的にインターンが始められなかったため、実質5週間という短い期間のインターンでした(通常は2-3ヶ月です)。

スタートアップの人事課題といえばほとんどが採用なので、採用メインのインターンになりました。
主なプロジェクトは下記3つです。
・採用プロセス向上のための分析・提案
・日本市場進出時のCountry Manager採用方法の提案
・従業員満足度調査の設計

私は人事の中で採用に特に興味がある訳ではないのですが(どちらかというとEngagementやLearning&Developmentの方に興味があります)、人事Generalistを目指しているので、経験する分には良かったのではと思います。

インターン先の会社は、経営者も人事の担当者も、「働かせる」というよりは「本人にとって学びのあるプロジェクトに取り組んで欲しい」という方針で臨んでくれたので、「人事なんかよりこっちのプロジェクト手伝って」と言われることもなく、雑務ばかりで学びがないということもなく、良い5週間が過ごせたと思います。

ただ無給×リモートでのインターンは、難しさもありました。

まず無給であるということは、先方にとって私というリソースを有効に使おうという意思があまり働きません。先方の返事が遅くてなかなかプロジェクトが進まない、という場面も多々ありました。
私はコロナ下でインターンをもらうということを優先したので無給で受けましたが、これを読んでいる皆さんには出来るだけ有給で交渉することをおすすめしたいと思います。
お金をもらうことが目的ではなく、お互いの期待値やコミットメントを調整するという意味で、ある程度の給与の支払いはあったほうがいいと思います。

さらにリモートだと、オンラインで会議をしている時間以外はお互い何をやっているのか分かりませんし、ミーティング相手以外と話す機会もありませんので、会社の雰囲気がほとんど分かりません。
私はその会社でフルタイムで働くつもりはないので大きな問題はないのですが、それでもオフィスで働ければ、もっと色々な気付きがあったのではと思います。

また正直なところ、無給とリモートが合わさると緊張感がなくなってしまうため(私の自律心がもっと強ければいいだけの話かもしれませんが)、5週間有給かつオフィスで働いた場合に出せたであろうアウトプットや学びの量・質と比べると、数割ほど低くなってしまったのではと思います。

LBS1年目で学んだことは活きたか?

1年間LBSという環境で学び、久々に実践的な環境で仕事をした訳ですが、1年間の学びは活きたのでしょうか?

率直に言うと、授業での学びが直接的に活きた場面はありませんでした。
そもそも人事の科目は無いので当たり前といえば当たり前なのですが、恐らく戦略コンサルなどでインターンをしても、授業でやったフィナンスのシミュレーションだったり、マーケティングのフレームワークなどを直接使う機会があるというのはかなり稀なのではないかと思います。
情報のまとめ方、データの活用の仕方など、授業やグループワーク、ICCのコンサルティングプロジェクトなどで学んだことが間接的に活きた部分はそれなりにあったのではと思いますが、この辺りは感覚の問題になってしまうので、なんとも言えません。

直接的な意味で役立ったのは、授業以外での学びでした。
個人的にイベントに参加したり本や記事を読んでいてしていた人事の勉強、特に夏学期時間があったため受けていたオンラインのHRやリクルーティングに関するコースは、出てきたフレームワークや手法をそのまま使えました。
また、Leadership LaunchのDesign Thinkingで学んだ手法も、採用候補者のペルソナを書いたり、採用プロセスのCandidate Journeyを書いたりという形で活かすことができました。

2年目のElectiveはもう少し専門的な話も多いので、仕事に直接活かせるような内容もあるかも知れませんが、1年目の授業だけでいうと、そんなものかなと思います。

今後の就活に向けての気づき

インターンは、経験を積んで履歴書に書くことの他に、その仕事が本当に自分に向いているのか確かめることも重要な目的だと思っています。
その観点で個人的な感想を言うと、「ちょっと違うかも」でした。

なぜそう思ったのかはここで書くことではないと思っていますが、インターンをして「このキャリアは違うかも」と気づいて2年目で他のキャリアの可能性を考えるというのは、先輩方の話を聞いていてもそれなりによくあることのようです。
イチから業界のリサーチをしたり場合によっては面接対策をしたり…というのは時間のかかる作業なので、1年制や、2年制でもあまりゆとりのないカリキュラムの学校だと、中々できないと思います。

一方LBSは、他の記事に書いた通り私自身2年目の期中もまだまだインターンをする予定で、キャリアをただ考え直すだけでなく、更にまた他のインターンにチャレンジして、また考えて、またやりなおす時間まであるという、ゆっくりキャリアを考えるにはなんとも贅沢な環境だなぁと思います。
(コンサルや投資銀行などStructured Recruitingの会社は2年目の頭には面接が終わってしまうので、残念ながらそういう時間はないですが…)



夏のインターンに関しては以上です。
夏休みが終わればいよいよ2年目なので、就活やクラブ活動など1年目以上に充実した時間を過ごし、読者の方にも良い体験談が提供できるよう頑張りたいと思います。