先週でずっと勤めていた会社の最終出社を終えました。
日本人は社費や、私費でも休職する人が多いのですが、私の会社は長期の休職制度がないのと、会社に戻る気も全くなかったので、退職という形になりました。

2月にIESEから合格通知をもらってすぐ上司・人事部に退職の意思を伝えましたが、海外出向中だったこともあって、正直思っていたより会社の反応は良くなかったです。
海外出向中に退職するというのはあまり無いことだと思うので、同じような経験をする人のために私の経験したことを書いておきたいと思います。

ただし会社による違いは大きいので、あくまでも参考まで…

退職の意思表示の1ヶ月後に帰任命令

留学は夏からなので、私は6月頃まで出向先のシンガポールで働く気満々でした。
しかし、退職する旨を伝えたろころ、「退職する予定の人を出向者にしておくのは良くない」という理由から、4月末で帰任という指示が出ました。

業務上簡単に引き継げるような内容ではなかったので、「4月末では引き継ぎが十分にできない」という話は何度もしたのですが、「帰任後出張でシンガポールに行けばいいから」という説明で、とにかく4月末帰任の判断は動かせませんでした。

実際、5月には出張でシンガポールに戻ったのですが、そんなことをするなら5月まで赴任した方がどう考えても効率的です。やめる人に費用をかけたくないというのは分かりますが、ここまで来たら費用云々ではなくもはや会社の見栄としか思えませんでした。


MBA後はシンガポールで就職を希望しているためシンガポールでネットワーキングイベントなどに参加するつもりだったこと、海外出向中の方が給料も高いのでMBAに向けて貯金が貯まりやすいこと、何よりシンガポールの職場・生活環境はとても気に入っていたので、早く帰任になったことはとてもショックでした。

しかも5-6月の2ヶ月だけ本社で働くという中途半端さ…「『もっと早く退職しろ』という意味の人事からの嫌がらせか?」と思いました。


私としては会社のことを思って早めに報告したつもりでしたが、そんな会社への思いを裏切られた様な気持ちになり、もっと自己中心的になって、直前に伝えれば良かった(せめて直属の上司だけに報告して、人事には黙っていれば良かった)と後悔しました。

帰任費用は出るのか

私の場合、退職が夏頃、帰任が4月でその後本社で働くという形だったので、帰任時の飛行機代・引っ越し費用・その他手当などは全て通常通り支給されました。
帰任後即退社となる場合、会社によっては出ないこともあるのかも知れません。

帰任後の東京での住居も会社の寮を手配してもらえるとのことでしたが、長期滞在者用の寮で、備品などは自分で揃える必要があるとのことで、1ヶ月強しか滞在しないのに色々買うのは効率が悪すぎると思ったので、私は寮は諦めて友人や姉の家を転々とすることにしました。



帰任から退職まで

5月は上述の通りシンガポールに戻りましたので、本社で働いたのは6月の一ヶ月だけでした。

6月は日本にいながら電話・メールでシンガポールをサポートしつつ、本社勤務時代にいた部署の手伝いなどをしていました。良い同僚と元上司に恵まれ、出向前にいた部署に席を置かせてもらい、仕事を手伝わせてもらえたのは不幸中の幸いでした。


しかし私の会社へのロイヤリティは上述の帰任の件と、別記事で書いた件により完全に地に落ちていたため、本社で時々役員と顔を合わせながら仕事をするのは精神的に辛く、結局6月中旬も1週間ほど有給をとった上で、予定より最終出社日を早めて6月末で最終出社にしました。

当初は、早めの退職を促すような人事の対応にあらがいたかったし、会社からむしり取れるだけお金をむしり取ってやろうと思っていたので、働けるだけ働いてから辞めるつもりでしたが、本社で働き始めてみると思っていた以上に気持ちの整理がつかず、あっさり私の方から降参となった形。

唯一良かった点は、一ヶ月東京で勤務したおかげで今までお世話になった方々とご飯に行く時間が持てたこと。
今回の件で会社の役員や人事には心底嫌いになりましたが、上司や同僚など一般の社員には今までの私の働きを労ってくれたり、新しい挑戦を応援してくれる人が多く、こういう人たちと出会えて一緒に働けたことは良かったなと心から思い、涙涙で別れを告げた最終日でした。

有給休暇の消化

会社によると思いますが、私のいた会社では出向先と本社では有給のカウントが別なので、私は前年度分・該当年度分で合わせて約2ヶ月分の有給が全て残っていました。

保守的な会社では退職者が有給を取りにくい雰囲気があることもあるようですが、有給は絶対に取れるだけとった方がいいです。
転職の場合と違ってMBAの場合は、有休消化期間とMBA期間が被っても問題ないですし、私費の場合は少しでも給料が出るのは大きいです。出国までの間、日本の健康保険が使えるのも安心でした。

もうやめる会社ですし、有給は取るのは社員の権利なので、図々しくできるだけ多くとって辞めることをお勧めします。
私も「2ヶ月も有給を取る人は聞いたことがない」と人事に嫌み(?)を言われましたが、気にせず全てとりました。有給を取ることを拒否するのは法律上アウトですので、よっぽどブラックな会社でない限り自分のふてぶてしささえあれば取得できるはずです。


以上、後味の悪い退職の経験でしたが、こういう場合もあるということを踏まえ、皆さんが退職の条件を交渉する際の参考になれば嬉しいです。