今回は私がOBで初めてとった選択授業、Paths to Powerのレポートです。

LBSのOB科目は全体的に人気があるものが多いのですが、その中でもAlumni何人かから「この授業は取ったほうが良い!」と言われた人気授業の一つです。

総評

個人的な感想としては、「役立ちそうだけど、好きじゃなかった」です。良し悪しではなく、あくまで個人的な好き嫌いの問題です。

基本的に社内政治をいかに上手くこなすかという内容なのですが、授業全体からすごくマキャベリズムが垣間見えるんですよね。。

私の個人的な興味は、この授業で習うようなことをしなくて良い組織にするにはどうしたらいいか、ということにあるので、学んでいてあまり気分が良くなかったです。
とは言え良くも悪くも実際こういうこととは多くの組織で起こるので、学んで損はないと思います。

授業内容

前述の通り、社内政治を以下に上手くこなしキャリアの階段を登るかという話です。
印象に残ったのは下記:
  • メリトクラシー(実力主義)は幻想で、上に行くほどコネや政治がものを言う
  • Self-monitoring(状況によって振る舞いを変える能力)の必要性
  • 演技(役者を講師として招いて話し方のセミナー)
  • 女性、母親のキャリア
  • スポンサーの作り方と注意点
  • ヒエラルキー
  • 倫理とコンプライアンス
私は事業会社出身で、経営企画というかなり政治が大事な部署にいたし、上司からも政治の大切さをとことん教わったので、教わった内容は自分の経験と照らし合わせてもとても理にかなっていて、もともと感覚的に知っていたことに理論的な枠組みを与えてもらったような感覚でした。
(嫌いと言いつつ自分はやってたんかいという自分へのツッコミが生まれましたが…)

母親に関する回では、「母親の同僚や部下もたくさんいたけど、そんなに大変そうに見えなかった」と発言した男性がいて、女性の特に母親のクラスメイト数名からすごい勢いで反論を浴びてました。。
日本は女性の社会進出が特に遅れている国なので、欧米の状況を理想的なものと考えてしまいがちですが、上記の同級生の発言(=男性が女性のキャリアに関心を持っていない・大変さを理解していないこと)に加え、「長時間労働をしている人が評価される」「パートタイムで働いている人は女性が圧倒的に多い」「父親が家事参画しない」など、授業で学んだことが日本でよく言われている問題点と全く同じで、欧米もまだまだ問題があるんだなぁと勉強になりました。

ヒエラルキーの回で、普段はとてもおもしろいワークをするようですが、リモートでは再現でいないということで、今回は教授が普段どんなことをやっていて、どんなことが良く起こるのかを説明してくれました。
これからこの授業を取る人がこの記事を読んでいると学びにならないので内容は言えませんが、「え、そんなことする人いるの…」と話を聞いているだけでもショックで印象に残りました。
ぜひやってみたかった反面、やってたらLBS生不信に陥っていたかもしれないのでやらなくて良かったかも知れません…

教授: Eliot Sherman

プロフィールを読めばわかるのですが、職場でのジェンダー格差が主な研究領域らしく、逆に言うとこの授業のその他の内容は専門ではないようです。
この授業のカリキュラムを作ったのはRichardという今はInterpersonal Dynamicsを教えている教授なので、Eliot自信の言葉で教えてる感じがあまりなく、教える内容に深みがなかったり、質問の回答の端切れが悪かったり…個人的に彼の教え方への満足度は低めでした。

加えて、リモートでこの授業をするのが初ということで、全体的にファシリテーションが微妙でした。
これに関しては彼を責めるつもりはありませんが。。

教授のプロフィールはこちら。
https://www.london.edu/faculty-and-research/faculty-profiles/e/eliot-sherman

課題

珍しくグループワークがない授業で、個人課題が2つです。
この2つはそんなに重いものではないと思います。

この授業は重いのはリーディング。
回によりますが、長くて読みづらい論文が1コマにつき2-3個あることも…Block weekの場合は週が始まる前にある程度読んでおかないと死にます。
ケースではないので読んで来ていない人もいましたが、Breakout sessionでリーディングの内容をもとに議論することもあるので、読まないと貢献できません。


以上、参考になれば嬉しいです!