入学前に LBS vs IESEーIESEとLBSでものすごく迷った件という記事を書いたのですが、このブログの中でも人気記事の一つになっています。
両方ともヨーロッパで2年生という共通点があるからか、迷ったり違いが気になったりする人が多いみたいですね。

最初に言っておくと、迷った末に入ったLBSですが、私は在学中LBSを選んだことを後悔したことは一度もありません。
IESEは今でも良い学校だと思いますし、LBSへの不満もいくつかあるのですが、入学前によく調べて考えて決めたことに対して、大きく期待と違ったこともなければ、自分の判断軸がブレたこともないので、当時の判断に今でも満足しています。

今回は2年間過ごしてみて実感した2校の違いについて詳しく書いてみたいと思いますが、私はIESEの詳しいことは分からないので、LBS視点からのレポートになる点はご了承下さい。

改めて見る2校の違い

下記の表は、私が入学前に迷った時に作った比較表です。
今見ても、2校の違うポイントをよく押さえていて、我ながらよくできているなと思います(笑


LBSIESE
カリキュラム ゆとりあり
→自分の興味に沿って時間を使える
スパルタ
→大変さを乗り越え自信がつけられる
ネットワーク・Sloan, MiMなど含めワイド 
・世界中均一
・エリート感強い
・小さいがタイト
・スペイン語圏で強み
・社会貢献意識高い
就職・ブランド強
・ロンドンネットワーク
・学期中インターン可
・日本以外のアジアでは知名度低め
・各国に就職センターあり
生活環境・都会
・住んだことある
・英語圏
・物価高
・新しい街
・食&天気よし
・スペイン語
・物価低め

この表に沿って、改めて違いを詳しく書いていきます。

カリキュラム

期中インターンのしやすさ

これは私がこのブログで何度も触れているLBSの決定的な強みです。
IESEは授業の負荷が大きいのに加え、スペインにあるので言語的にも現地でインターンをするのはかなり難しいです(確かな情報ではありませんが、基本的に夏休み以外のインターンは禁止だと聞いたこともあります)。
LBSは時間のゆとり・言語・ビザの要件・現地企業の数などどれを取っても現地でインターンするのに有利な要素ばかりですし、実際夏休み以外でもインターンをする人がたくさんいます。

詳細は下記2つの記事に書いているので、ご覧下さい。
1年目のカリキュラムーTailored Core、ElectiveとBidding System
2年目のカリキュラムと期中インターンのしやすさ

勉強のやる気を失っても問題ない

どんな条件でも熱心に勉強できるという人は気にしなくて良い論点だと思いますが、私は入学前はIESEのスパルタなスタイルに魅力を感じていたにも関わらず、実際入って2年間も学生に戻ると、勉強にやる気を感じられなかった時が何度もありました。

ビジネスと言っても幅広いトピックがある中で、全ての問題に興味が持てるとも限りませんし、自分で選択したElectiveでも期待と違ったり、教授の教え方が肌に合わなくてやる気をなくすこともあります。
LBSは勉強しようと思えばできるし、手を抜こうと思えば抜いてしまって他のことに時間を割いても問題ありません。当初とプランが変わってもフレキシブルさを活かして時々の最適解を選べるのがLBSの良いところだと思います。

遊べる、旅行できる

LBS生はコロナが始まる前は毎週何かしらの旅行が企画されており、多い人だと隔週くらいで旅行に行ってました。
これは授業の負荷が少ないことに加え、原則金曜は授業がないことから、祝祭日のあるなしに関わらず毎週3連休状態であることも大きいと思います。
IESEは特に最初の1−2学期はかなり忙しい様なので、ここまで旅行する人は少ないと思います。

ネットワーク

幅の広さ

LBSはMBAだけでなく、EMBA、SloanなどのExecutive Programmeに、MiMなどのEarly Career Programme、そしてMaster in Financeと、コースの数が多いため学生の数が多く、すなわちAlumniの数も多いです。
LBSではどのコースを終了したかに関わらず一つのAlumni Communityに属しますので、他のコースを卒業したAlumniであってもMBAの卒業生と同じ様に協力的に接してくれます。
数が多いということはそれだけニッチな地域や業界にも卒業生がいると言うことで、入学当初HRというMBAではレアな領域で就活をしていた私は、この広いネットワークにとても助けられました。

IESEにもMBA以外のコースはある様ですが、正確な数は分からないものの生徒数は確実にLBSの方が多いです。
またLBSではElectiveは全コース共通ですので、MBA以外の人と一緒に授業を受ける機会がありますが、IESEは他のコースの学生と一緒に授業を受けることは原則ないようです。

カルチャーの違い

入学前に書いた記事には、LBSのエリートっぽい感じが気になると書いたのですが、実際LBSはエリート主義的な人は結構おり、そのせいで嫌な気分になったことや、学校にBelongしていないと感じたことは何度かありました。(この点はまた別で詳しく記事にする予定です)

一方で入学前の記事には「少なくとも数人は気の合う人が見つかる」とも書いており、それは本当にその通りになりました。学校全体の規模が大きく一体感があり過ぎないからこそ、どんな人でも自分の居場所を見つけられるのがLBSだと思います。
特に2年目は早期卒業があったり、交換留学があったりして皆バラバラになるので、学校や学年全体でどうこうというより仲の良い友達と過ごすことの方が多い様です。(私の代はコロナの影響で色々イレギュラーだったため何とも言えませんが)

私はIESEには行ってないのはもちろんのこと、そもそも文化に関しては人によって感じ方が違うので客観的に書くのがとても難しいのですが、日本人学生のプロフィールを見るとIESEの方が外資コンサル出身者や東大出身者の比率がLBSより大分低いので、良くも悪くもLBSほどのエリート感はないのではないかと思われます。

就職

ブランド

ランキングだけで見るとIESEとLBSは大きく違わなかったり、ランキングによってはIESEの方が上だったりするので、入学する前はどれくらい差があるのかよく分かりませんでしたが、入ってみるとやはりブランドではLBSが一枚上手なことを実感します。
MBA界隈では、アメリカのトップスクールと並ぶヨーロッパのビジネススクールといえば、LBSとINSEADが共通認識のようです。LBSの教授やスタッフもINSEADはライバル校として明らかに意識していますが、IESEを意識している感じはありません。

ただこれが就職にどれくらい影響するかというと、大きな差はないと思います。
IBやPEなどファイナンス系はLBSの方が強いというイメージがありますが、その他に関してはLBS生に人気の就職先にIESE生も多く就職しています。特に日本就職の場合はMBA取得者の需要がとても強いので、あまり差を感じることはないのではないかと思います。

キャリアセンター

IESEは日本やシンガポールなどに各地就職サポート人員を置いていますが、LBSにはロンドンにしかキャリアセンターはありません。
ただ、少なくともコンサルなどMBA生を積極採用している会社(Structured Hire)に関しては、コネなどはほとんど関係ないので現地就職サポートの有無は影響しないと思います。

その他のUnstructured Hireに関してはIESEのサポートがどれだけ強力なのか分からないので何とも言えませんが、私がコロナで中止になるまでやる予定だったシンガポールのインターンはキャリアセンターに紹介してもらったもの(Alumni経由らしい)ですし、他にもシンガポールで言うとAsia Club主催のSingapore Trekで現地企業とつながる機会があったりと、キャリアセンター以外の経路でもネットワークを作る十分ありますので、そこまでCriticalな差になることは無いのではないかと思います。

生活環境

どちらの生活環境を好むかは人それぞれなので比較を控えますが、物価の高さに関してはロンドンでも工夫すれば抑えることもできるので、下記の記事を参考にしていただきたいと思います。

ロンドン節約生活 私の生活費大解剖
実録:2年間のMBA留学費用の総額と費用捻出




以上、LBSとIESEの違いについて私が感じたことを紹介しました。
なんだかLBSゴリ押しの人みたいになってしまいましたが、私はどちらも良い学校だと思いますし、何を目的にするかによってどちらが最適かは異なると思います。この記事が少しでも皆さんの参考になると嬉しいです。