秋学期に授業を取っていた友人におすすめされて取った授業、Global Strategyのレポートです。おすすめされただけあってとても満足度の高い授業でした!

授業内容

基本的にビジネスで海外進出するときに留意すべきビジネス戦略や組織設計などについて学ぶ授業。
昨年くらいから始まった新しい授業らしい。
日本人含めほとんどのLBS生が卒業後グローバルなビジネスに従事することを考えると、なぜ最近まで選択科目になかったのだろう、というかなぜ必修科目に入ってないんだろうと思うくらい大事な内容だと感じた。
これまで主流の戦略論は欧米(特にアメリカ)中心で、「アメリカで上手く行けば他国でも上手くいく」という前提のため、ハーバードのケース等もほとんどアメリカのビジネスについて書かれているが、実際は文化や政治などの文脈が違うと上手くいく条件も全然違うということが、この科目の問題意識の根底にあるよう。

主な内容は:
  • なぜ海外でのビジネスが難しいのか
  • 国ごとの文化・経済・政治的違い(Institutional Distance)
  • 海外ビジネスの戦略ーArbitrage、Adoptation、Aggregation
  • 本社と拠点間の意思決定やコミュニケーションのあり方
  • 進出の方法(M&A、JVなど)
  • Emerging Markets
  • 社内言語(公用語)
  • 政治、とくに貿易政策とビジネス
以前書いたSingapore Trekのレポートで、Grabという地場の配車サービス企業がローカル化戦略でUberに勝ったという話を書いたが、改めて文化だけでなく政治や経済の仕組みが違うとどの様にビジネスのやり方を変えなければいけないというのを理論的な裏付けを持って学べたのが良かった。
実際Grabのゲストスピーカーも出てくる。

後述の通り教授が日本にゆかりがあることもあり、最初からケースがユニクロ、社内言語でも楽天を扱うなど、日本企業が比較的多く授業で、日本人には特に面白い授業だった。
その分、日本人がコールドコールされる場面も。。

個人的に一番印象に残ったのは最後の貿易政策の授業。自由貿易は経済全体で見るとプラスに働くというのはよく言われる話だが、実はその利益はLBS生のような競争力の高いグローバル企業で働くエリートや投資家が得られるだけで、多数派のローカル企業で働く人にはマイナスの作用があるらしい。また国や地域をまたがって仕事や生活をすることに抵抗感がないのも一部の人で、多くの人は生まれた場所に強いIdentityを持ち、そこで暮らすのだということも。
個人的に国内の格差問題などに興味があるので、この視点は知っておいてよかったと思った。

ゲストスピーカーは上述のGrabの人以外に、Emerging Marketsでのビジネスのコンサルをしている人と、政策のビジネスへの影響についてアドバイスをしている人の計3名だった。
私はゲストスピーカーが多すぎるのは好きではないので丁度良かった感じた。

教授: Donal Crilly

以前KDDIのアドバイザーをしていたり、奥さんが日本人だったりと日本にもゆかりのある教授。今プロフィールを確認したら一橋のMBAを持っていることも分かった。
日本語が話せるのかは分からないが、日本人の生徒をCold Callするときの名前の発音が日本語の発音だったので、少しは分かるのだと思う。笑

出身はアイルランドで、細かくは覚えていないが最初に彼が話してくれたプロフィールでは、大学の研究者より民間のアドバイザーや研究機関のキャリアが長かったと思う。

話し方やディスカッションのファシリテートの仕方が上手く、Virtual参加でも集中して聞くことができた。
ClassroomとVirtualのHybridで行われた授業だったが、他の授業ではClassroomで受ける制度がどんどん減っていくというのがよくあるのだが、この授業はClassroom参加者の人数が最後まで多く、クラスルームに行く価値があると思わせる授業なのだと感じた。


教授のプロフィールはこちら。
https://www.london.edu/faculty-and-research/faculty-profiles/c/crilly-d

課題

課題はグループ課題と試験(10コマ目の授業が試験時間になっている)だけなので比較的少なめ。
試験も今回はHybridだからか知らないがOpen Book(試験注に授業の資料などを見ても良い)のため特に準備等しなくても取り組みながら調べれば大丈夫。

Readingに関してもケースが一つあるくらいで、あとは授業後の復習のようなReadingがあるが、教授も任意と言っているし読まなくても問題なくついていける。
ということで全体的に負担は軽めの授業だった。


以上、参考になれば嬉しいです!