皆さんご存知Lynda Grattonの授業。
普段は年に1回Block Weekでしか開講していないためとても倍率が高いが、今回はコロナの影響でLBSが提供する授業数を増やしており、Block Weekに加え週に1回授業も開講してくれたため、私も途中からAdd/Dropで追加することができた。

授業内容

まずは未来を形作る各要素について説明し、その後個人や企業・政府などがどのように対応するべきかについて話していく2段構成になっている。

ということで主な内容は:
  • 未来を形作る要素
    • テクノロジー
    • 資源の枯渇(環境問題)
    • グローバル化(政治の話含む)
    • 長寿
  • 対応
    • 企業の対応:働き方(リモートなど)、社員のスキル構築、地域参画(ESG)
    • 個人の対応:リーダーシップ、キャリアプライン(Tangible/Intangible Assets)

ゲストスピーカーも豊富で、前半の未来を形作る要素では、長寿以外の要素でそれぞれTata ConsultancyやShellの社員、Economistのライターなど豪華なゲストが授業をしてくれるし、後半でも企業や政府の対応、リーダーシップ等に関してスピーカーが来てくれる。
基本的に私はゲストスピーカーは授業全体で3名くらいがちょうど良いと思っている派だが、この授業に関してはゲストがメインで講義をしてくれるような側面があるからか、バランスが悪いとは感じなかった。

彼女自身の講義に関しても、彼女の本に書いていない情報が沢山あり非常に興味深かった。Future of Workというトピックの性質上、政治や社会の問題など、ビジネスに限らない幅広い視点で議論がされるのがこの授業の面白い所だと思う。

教授: Lynda Gratton

説明するまでもないかも知れないが、Future of Workの権威。
The Shift、Life Shiftなどの著書は日本で特にベストセラーだったらしく、日本ではFifty Shades of GreyよりLife Shiftの方が売れたんだとよく自慢(?)している。(そもそもFifty Shades of Greyが日本でそんなに売れてないため比較対象としてどうかと思うが…)
そのせいもあってか、本授業も日本人の受講率が特に高いし、日本政府のプロジェクトのアドバイザリーをしていたり、日本企業にコンサルティングをしたりと日本にもゆかりのある教授。
別件のイベントで話をした時は、私的にも日本の文化がすごく好きな人だと感じた。

授業では、上述の通り彼女の人脈を活かした豪華なゲストスピーカーから話を聞ける他、本や記事になっていない様な最先端の研究分野についてもこぼれ話が聞けるのが非常に面白い。

また彼女自身とてもHigh Energyかつ知的好奇心の強い人なので、自身の話が面白いのはもちろん、生徒とのやり取りも、自分の期待している応えを言わせるというより生徒の発言から新しいInsightを得ようとする姿勢で臨んでいるように感じられ、Hybridという難しい授業形態(本人はリモート参加)にも関わらずとてもEngagingな授業になっていたと思う。

教授のプロフィールはこちら
https://www.london.edu/faculty-and-research/faculty-profiles/g/gratton-lc

個人のホームページはこちら
https://lyndagratton.com/

また彼女が経営しているコンサルティング会社のホームページはこちら
https://hsm-advisory.com/

課題

課題はかなり少ない方で、期末の個人とグループの課題一つずつのみ。
個人の課題は自身のFuture of Workについて書くというOBによくある何を書いたら高評価になるのかよくわからない課題(笑)で、グループワークは各チームごとに違うお題が与えられる。
ただこのグループワーク、個人的には他の授業の課題よりも難易度が高いと感じていて、他の授業の課題はたいてい授業で習ったフレームワーク等を当てはめれば答えられるようになっているのに対し、この課題は授業と関連はするが直接的には習ってはいないことに関して出題されるので、プラスで自分たちでリサーチをしないと答えられないようになっている。
彼女の発言の節々から推測するに、Lynda自身も出題している問いに対して明確な答えを持ち合わせている訳ではなく、生徒の回答を見て自分も学ぼうとしているのだと思う。実際I am very excited to read your assignmentsのようなことを言っていた。(上述した授業の中での生徒とのやりとりにも通じるように、生徒も自ら学ぶ対象だと考えているのだと思う。)

Readingに関しては参考文献が沢山出されるがどれも必須ではなく、実際読まなくても授業には問題なくついていける。
従って最終課題以外は授業に参加さえすれば良いという形になっている。


以上、参考になれば嬉しいです!

ちなみにこの授業は先輩方もブログを残しているので、色々な人の感想が知りたい人は読んでみて下さい。
2019年卒業生のブログより
https://lifeinlondon87.wordpress.com/2019/03/27/the-future-of-work-by-lynda-gratton/
LBS日本人公式ブログより
https://www.lbsjapan.com/%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%b3%e6%95%99%e6%8e%88%e3%80%80the-future-of-work/