キャンパスビジットを受けていると、LBSで〇〇を学ぶ機会について話を聞きたいというリクエストをよく見かけます。
そこで、リクエストが多いテーマの中で私がそれなりに知識のあるものを、いくつか記事にすることにしました。

1つ目のテーマはEntrepreneurshipです。
私は直近で起業に興味がある訳ではなく、「将来するかも知れないから勉強しとこう」程度の興味レベルなので、ここで紹介する全てのイベントや企画に参加している訳ではなく、あくまで私の知っている範囲での紹介になりますが、アントレに興味のある人には出願エッセイのネタになるような内容を詰め込んでみました。

授業

2021年時点のアントレ関連の授業(Tailored core/elective)は下記5つです。
私が履修した上2つは授業レポートがあるのでリンク先をご覧下さい。

Entrepreneurship summer school

れっきとした単位の出るElectiveなのですが、Entrepreneurial summer schoolは通常の形式の授業ではなく夏休みの間の起業プログラムで、教授等のメンターを受けながら、一つの起業アイディアを練っていくというものです。
時期的に夏のインターンができなくなるので、社費の人や起業以外にキャリアを考えていないという人向けというイメージがあります。
起業に興味があり、練ってみたいアイディアがあるという人にはぴったりなのではないでしょうか。

また他のアントレ系の授業やクラブでの類似の企画と違い、基本的にチームではなく個人で取り組むので、一人でじっくり取り組みたいという人にも向いていると思います。
(チームで取り組むことで新しい視点が得られるなどメリットももちろんありますが、特にアントレに関しては本気で起業したい人とそうでない人の摩擦が起きる、本格的に起業した際にEquity等で揉める可能性がある等リスクもあると思います…)

こちらの授業は、普通の授業のようにBiddingではなく、ビジネスアイディアを応募して審査に通った人が受けられる形になっています。

LBS公式の紹介ページ
https://www.london.edu/faculty-and-research/strategy-and-entrepreneurship/entrepreneurship-summer-school

Institute of Innovation and Entrepreneurship

LBSにはInstitute of Innovation and Entrepreneurship(IEE)というアントレ系のプログラムを統括しているチームがあり、上述の授業や後述のクラブとも連携しながら、独自でもアントレ系のプログラムを提供しています。
https://www.london.edu/faculty-and-research/institute-of-innovation-and-entrepreneurship

Entrepreneurs Journey

主に秋学期に行っているアントレ関連のセミナーシリーズです。
What you need to know about legal, accounting, IPなど実務的なセミナーに加え、Web marketingなどスタートアップと関わりの深い分野でサービスを提供している会社を呼んできたり、起業家の先輩から話を聞くなど、豊富なラインナップで毎週開かれていたと思います。
私も幾つか参加しましたが、正直質の高さはバラつきがあるように感じたものの、起業するしないに関わらず興味深いものも多くありました。

在校/卒業生向けのIncubator programme

LBSには、在校生(MBAは2年生のみ)と卒業生(卒業3年以内が主なターゲット)を対象にしたインキュベーションプログラムがあります。

審査に通ると、いくらか分かりませんが投資してもらえるのに加え、教授のメンターが受けられる、キャンパス内のオフィススペースを借りられる、AWSなど起業によく使われるサービスが無償で提供される等の1年間のインキュベーションプログラムに参加することができます。

実は入学前に私が参加していたSummer start-up experienceは、こちらのプログラムの選考過程にいるスタートアップでインターンするというものでした。
私がサポートしたStartupは結果的に選考に通ったのですが、その起業家いわく、途中でドロップアウトする会社もあったりするので倍率はそんなに高くないのだそうです。

ロンドンで起業することが条件なので日本の学生には制約があるかも知れませんが、起業を考えている学生には魅力的なプログラムなのではないでしょうか。

またキャンパス内に起業家がいることで、通常インターンは中々募集していないようなearly stageのスタートアップでのインターンの機会が得られるというのも、学生にとっては魅力だと思います。

公式ウェブサイト
https://www.london.edu/faculty-and-research/institute-of-innovation-and-entrepreneurship/opportunities-and-resources/scale/incubator-programme

Entrepreneurship Club

Entrepreneurship Club(通称E Club)はLBSの中でも非常にアクティブなクラブの一つです。
小さなスピーカーイベント等も沢山やっていますが、ここでは毎年やっている大きなイベントを3つ紹介します。

Hack LBS

名前の通りHackathonイベント。3日間だけだし、自分のアイディアがなくても参加できるので、私のように「ちょっと興味ある」レベルの人も参加しやすいイベント。
こちらの記事にちょっとしたレポートを書いているのでご確認下さい。
LBSのクラブ紹介と面白かったイベント

Launchpad

上記Entrepreneurial summer schoolの授業でない版のようなプログラム。
誰でも参加できるスピーカーから話を聞くだけ等のイベントから始まり、途中からチームを組んでビジネスプランを考える形に進んでいき、参加チーム数も限られている。

公式ウェブサイト:https://www.lbslaunchpad.com/

Booster

LBS生によるearly-stage startupが自分の事業をプレゼンするCompetition。
イメージとしては既に動いているビジネスじゃないといけないけど既に一定の売上があったり他の投資家から投資を受けていたりしてもダメという、結構範囲が狭めな企画でもある。

公式ウェブサイト:https://www.lbsbooster.com/

LBSからのアントレという選択肢

LBSはアントレが強いというイメージはないと思いますが、在学中に起業をしはじめる学生は思ったよりよく見かけます。
といってもVCなどを入れて本格的にやっているというよりは、できる範囲で試しているという感じが強いように思います。今時ちょっとしたWebやアプリならアウトソースで作れますし、サービスによっては最初はシステムを作らずに手作業で回してしまうということもできるので、小規模に回せる範囲でやっているようです。
在学中だけの経験なのか、上手く行きそうだったら続けるのか、副業として続けていくのか、というところは本人たちもやりながら考えているところだと思うので、今後どうなっていくかは今はなんとも言えません。

ただLBSが出しているEmployment reportには起業という項目すらありませんし、上記のIncubation programmeに参加している先輩の話を聞いても同級生で起業した人は数える程度と言っていました。
やはり借金して授業料を払っている人も多い中で、卒業後即起業というのは現実的な選択肢として難しいというのが実情なのでしょう。

恐らくですがStanfordなど起業する人がもっと多いMBAもあると思うので、同じ様にアントレを志している仲間から刺激を得たいという人にはLBSは物足りないかも知れません。

それでも上述したとおり、アントレについて学んだり、自分のアイディアを試したりする機会は十分にあります。
私自身、もし将来起業するとして、入学前の自分と比べたら何をすれば良いか等大分イメージがついているので、やはりMBAという環境は起業について学ぶには魅力的な環境だなと思います。


以上、参考になれば嬉しいです。
○○関連のOpportunityシリーズで今後他にも記事を書きたいと思っているので、お楽しみに!