入学直後からずっと考えて、センシティブな内容のためずっと記事にできずにいたことがあるのですが、卒業を控えたこのタイミングで書こうと思います。

同級生や卒業生の方で、この記事を読まれる方がいたら気分を害する方もいらっしゃるかも知れませんが、少なくとも私は入学してからそれなりのショックを受けたので、こういう意見もあるということを知る機会を受験生の方に提供することに価値はあると私は考えています。

導入と前置き

IESEとLBSでものすごく迷った件の記事に書いた通り、私はエリート主義的な考え方は好きではなく、LBSのエリートっぽいカルチャーは入学前から合うかどうか不安だったのですが、やっぱり通ってみて嫌だなと思うことが何度かありました。

こういう話は人によって感じ方がそれぞれですので、人によってはLBSの雰囲気を普通だと思う人や、むしろエリート感が弱めだと感じる人もいるでしょう。
一方で、私の周りには私と同じ様なことを思っている人も何人かいます。

ちなみに私は大学も東大や京大ではないですし、前職も国内ですらそんなに有名じゃないくらいのメーカーだったため、LBSは今までで一番いた環境の中で一番エリート感の強い環境でした。
ご自身のこれまでのバックグランドによっても、感じ方が違ってくる内容だと思います。

私がこれから書くことは、あくまでもそういう人が一定数いるというだけで、全員がそうだと言っている訳ではないことは強調しておきたいと思います。
学校という空間である以上全員が気が合う人であるはずはありませんし、トップのビジネススクールは恐らくどこも似たりよったりだと思うので、LBSだけが悪いということでは決してないと思います。

トップ校の就職先の選択肢はある意味狭い

LBSの就職先は、例年コンサル・ファイナンス・テックの3業界で9割くらいを占めます。(私の代の就職レポートはまだ出ておらず、コロナの影響で変わっている可能性はありますが)
就活関連の記事で何度も書いている通り、この3業界は企業側も積極的に採用に来ますし、キャリアセンターのサポートも手厚いです。

それ以外の業界でいうと、製薬企業や各種グローバルメーカーなどでMBA向けのLeadership Programmeを設けている会社がいくつかありますが、その他の就職先に興味がある場合はかなりのマイノリティ感を味わうことになります。

といっても、どんな就職先を希望していてもキャリアセンターの人達は親身に相談にのってくれるし、Alumiにも自分の興味に合うことをやっている人は必ずいるので、自分で道を切り開けるだけのリソースはある程度揃っているように思います。
私が人事というマイナー分野で就活をしていて一番心細かったのは、サポート内容ではなく、共感し支え合える仲間が少なかったことでした。

LBSは、最初からコンサル・ファイナンス・テックのどれかにターゲットを絞っていて、それ以外見ていないという人が多いです。例え入学当初は色々な選択肢にオープンだとしても、入学後は周りに流されたり、チャンスが限られていることなどから、結局上記の3つに絞られてきます。
私は「自分が本当にやりたいことは何か」「自分に向いていることはなにか」という問いに向き合いながら就活をしているつもりでしたが、同じ様な考え方の仲間があまりいなかったことは心細く感じました。

ビジネススクールのTOP校というのは、伝統的にコンサル・ファイナンスに人材を排出する制度のようなもの(Techは最近加わった選択肢)で、授業料もそういう所に就職してこそ元が取れるように設定されています。
今ではTOP校とは「そういうもの」なのだと理解していますが、入学前の私にはそのような理解がなかったため、最初は期待値のずれが大きかったです。

推測ですが、もう少しランクの低い学校に行くと、授業料も安いため給与だけに縛られない選択をすることができるようになり、ある意味就職先の選択肢は幅が「広がる」と言えるかも知れません。
ただしトップ校以外では大手の戦略コンサルや投資銀行に就職する道はほぼなくなるので、そこはトレードオフになります。

仕事は給料とステータスが全ての人もいる

ここまで書いた通りTOP校はコンサル・ファイナンス・テック以外への就職の道があまり開けていないのですが、それに加え給料とステータスだけを基準に仕事を選んでいるような人も一定数いて、そういう人達にとってコンサル・ファイナンス・テックが高収入高ステータスで魅力的な業界であるということが、LBS生のキャリアの偏りに影響しているようい思います。

私は人事で就活している頃、とあるクラスメイトに「人事?給料低いじゃん、なんで~??」とい言われたことがあります。給料は私にとってプライオリティではないと言うと、心から理解できないという様子で「Why~??」と言われました。。
ここまであからさまな人は稀ではありますが、こういう考え方の人はLBSには一定数いるようです。

キャリプランとして、一時期経験やブランドを積んで、将来的にやりたいことをやるならいいと思うのですが、人生の究極の目標がとにかくお金を稼いで高い地位につくことかのように考えている人は、私から見ると本当に残念に思います。

個人的な価値観ではありますが、私は自分の意思がしっかりしていて、皆んなが右と言っても自分が左だと思ったら左に行けるような人を尊敬します。
MBAに来たらそんな人に沢山会えるんだと思っていたのですが、むしろ世間で「すごい」とされる指標でしか自分を測れないような人が多くて非常に残念でした。

人間的にどうかなと思う人もいる

進路云々の前に、人としてどうかなと思うような人も正直います。私がこう思うようになったきっかけとなった出来事を紹介します。

LBSにはMBA以外にもコースが沢山ありますが、MiFというコースの一部の人たちがLinkedInのプロフィールの所属コース名を「Master in Finance (MBA equivalent)」と書いているという話で、私のStreamのchatが炎上したことがありました。
確かに紛らわしい書き方をするのは経歴詐称になりかねませんし、倫理的にどうかと思いますが、
皆のコメントを見ていると、倫理に反しているからではなく、「MIF生と一緒にされたくない!」という排他的な考えから怒っている人が多数いるようでした。

挙げ句の果てに「MiFs are annoying」と言ってみたり、ハローウィーンパーティーの時に配られたMiFと書いてあるTシャツに落書きして見たり、コースに所属している人全員を侮辱するような行動をとる人もいて、あまりに子供っぽいと思いました。

また別の時には、ElectiveをMiFやMiMの人と一緒にとるのが嫌だという話が出て、「baby sittingの練習だと思えばいいんだよ」と言っている人がいました。(MiMは職務経験が全く無いか数年しかない人が多いので、基本的にMBAより年下です)
それを言うならSloanやEMBA生もMBA生みたいなガキと一緒に授業取るの嫌だと絶対思ってるよ…と私は思わずにいられなかったのですが、そういうメタ認知力は彼・彼女らにはないようです。
年齢や経歴の少なさだけで人を見下す人がいるのが本当に残念でした。

繰り返しになりますが全員がこのような人達ではありません。ただ、ストリームのチャットを見ていると少なくとも声の大きい人達にそういう人が多いようで、それが私には残念でなりませんでした。

ちなみに人事やリーダーシップ関連の本を沢山読んできた身として言っておくと、共感力・メタ認知力はリーダーとして必要不可欠のスキルで、それがない人はまず良いリーダーにはなりません。

総括

上記のような経験をいくつかしてから、私は皆と仲良くしようとするのではなく、気が合う人を見つけて絆を深めるように、考え方をシフトするようになりました。
実際、ストリームやクラブ等で出会った子で、価値観の合うとても仲が良い友人が何人もできました。冒頭に書いた通り、「合う人もいるけど合わない人もいる」の一言に尽きる思います。

また、今までエリート的な環境に身を置いたことがなかった私にとっては、「こういう人が世の中にいるんだ」と学ぶ社会勉強と考えれば、そんなに悪い経験ではなかったとも思っています。



以上のことから、私は両手を挙げて「LBS最高!」とは言いませんが、他の記事で色々書いている通り良いところもいっぱいあるし、私は色々なことを織り込み済みでLBSを選んだので、その選択を後悔したことは一度もありません。

この記事を通してLBSの色々な側面を知っていただき、読者の方が後悔なく学校選びをするための参考になれば嬉しいです。