Tailored Coreの一つでであり、アントレ(起業)関連の授業の入門科目でもあるDeveloping Entrepreneurial Opportunities(略してDEO)のレポートをしたいと思います。

実はこの授業は私が入学前にCampus Visitをした時に参加した授業なので、個人的に学生として参加できたのが感慨深いのですが、ゲストスピーカーが豊富だったりTrade Showへの参加(後述)があったりと面白い仕掛けが豊富で、Tailored Coreの中でも人気授業の一つです。

実践的なアントレに関する授業ではあるものの、ビジネスパーソンとしてどの様にビジネスアイディアを考え検証するのか知っておくことは有意義だと思いますし、第5回では大企業でのイノベーションの起こし方に関する講義もあるので、アントレに興味のない人でも面白い授業なのではと思います。
(と言いつつ私はアントレにも割と興味があるので、本当に興味のない人がどう感じるのかは定かではありません…)

授業内容

全5回の内容は下記の通りです。
かなり実践的で、起業を考えている人にとっては学んだことをそのまま使えそうな内容でした。

・アイディア出し(アイディエーションの仕方)
・アイディアの評価・ピッチ
・アイディアのテスト(リーン・スタートアップ)
・スケーリング
・イントレプレナーシップ(大企業でアントレを進める方法)

ゲストスピーカー

5回のうち3回はケースで取り上げた会社の人が来て話をしてくれました。
私が受けた時はコロナウィルスでオンライン授業でしたが、変わらずオンラインで参加してくれました。

会社名やスピーカー名をここにどこまで書いて良いのか分からないので取り敢えずぼかしておきました。
1つ目と2つ目の会社はイギリスではそれなりに成功していますが、日本に住んでる方は知らない方がほとんどだと思います。3つ目の会社は誰もが知る有名企業です。

・Standord出身のFintech起業家
ケース自体は、最初アメリカで起業しようとしたがVCへのピッチがうまく行かず、その後イギリスに帰国(本人はイギリス人)しイギリスのVCに繋がったらそこから上手く行ったという話。
その会社は今も存在していて成功しているが、本人はその会社は今経営しておらずシンガポールのVCで働いている。
ケース本題のピッチの時の話以外にも、MBAでの学びをどう生かしたかや、会社の経営を譲る時どんな気持ちだっかなど、リアルな話を包み隠さずしてくれて個人的にとても面白かった。

・音楽系イベント企画会社
起業からスケーリングの話にうつり、立ち上げは上手く行ったものの、事業の内容的に単純にスケールアップさせることができず、どの様に多角化したり海外で展開してくか…というケース。
スピーカーは起業家本人ではなくCFOなど2名。
学生からスケールアップのための色々なアイディアを出して、それは良いねとか、それは試したけど難しそう、など意見交換ができたのは面白かった。
現状コロナウィルスでイベントが全くできなくなっているため、これを良いチャンスと捉えてビジネスの多角化を本格化させたいと話していたのが印象的だった。

・有名企業のイノベーションチームを率いていたLBS卒業生
ケースは、とある大起業で社内起業やベンチャーへの出資、パートナーシップなど様々な形で社内でのイノベーションを模索しているが、文化や社員のスタイルが合わなかったりして中々難しいという話。
現在はその大企業は退職して、大企業に社内イノベーションの作り方をアドバイスする会社を立ち上げているので、その会社が提案しているソリューションにしても話してくれた。

教授: Byron Stroube

ゲストスピーカーが多いので教授が講義をしている時間はそこまで長くないのですが、話し方も面白いし授業の内容もよくデザインされています。
何よりこれだけ豪華なスピーカーやTradeShowに参加するVCを集めてこられる人脈がすごいと思いました。
授業で使うケースはほとんど教授が自分で書いているようです。

教授のプロフィールはこちら。
https://www.london.edu/faculty-and-research/faculty-profiles/b/bryan--stroube

課題

この授業は前半は毎週個人課題が出て、後半からグループワークが始まるので、全体的に課題が多めです。
個人的にはどれも面白い課題で苦には感じませんでしたが、課題が多めであることは変わりないので、負担を避けたい人は選ばない方がいいと思います…

個人課題

授業で習ったフレームワーク等を生かして、ビジネスアイディアを複数提出→アイディアを評価する→アイディアのテスト方法を考える、という前半三つの課題と、最終課題としてケースを読んでそのアイディアを評価するというものがありました。

グループワーク

この授業の目玉は、チームを組んで一つの起業アイディアを作って調査などを行い、最終課題として提出という点です。
ただ目玉と言っても、実際グループでディスカッションが必要なのは4回目からなので、評価という意味でも時間の裂き方という意味でもそこまで比重は多くないです。

基本的に前半の個人課題と繋がっていて、メンバーが個人で提出したアイディアの中から一つ選ぶという形を取るので、その中にいいアイディアがないと結構厳しいです。。
最初は良いアイディアだと思っても、よく考えてみたり調べてみたりすると既に強い競合がいたり、意外にニーズがなかったり、技術面やサプライ側の問題などで実現性がなかったり…
LBS生でグループを組んでも、これは良いアイディアだ!と最後まで強く思えるようなアイディアってそんな簡単に思いつかないものです。

残念ながら私のグループもそうだったのですが、やっている間にこのアイディアはダメなんじゃないか…と気づいてきてしまうと、Passionが無いまま苦し紛れにピッチ資料を作っていくことになるので、課題が本当に苦しいです。。

グループ内にアントレに興味がありピッチしたいアイディアを最初から持っている人がいたりすると、最初からクオリティの高いものができていてそこに肉付をしていくだけで良いのでとてもやりやすいのではと思います。

私の友人は春学期にこの授業を取っていてTrade Showで優勝したチームに入っていたのですが、4月ごろからベータ版の運用を始めていました。
授業が終わってから実際にそのアイディアが形になっていく所を見ることができるのはとても面白いと思います。そうなるためには、同じ授業を取っている学生で起業に興味がある人を見つけておいて同じグループに入るのが良いと思います。(または自分がその起業したい人なら一番ですが)
そしてそのメンバー選びがリモート授業だと難しい…

どのグループワークもそうですが、この課題は特にグループメンバーによって面白いか面白くないかが全然変わってくると思いました。

TradeShow

グループワークで考えたアイディアをVCの前で発表し、フィードバックをもらいつつランキングをつけてもらうイベント。
事前に学生同士の投票で良いチームを5つ選び、選ばれたチームだけがプレゼンする形で、今回はコロナウィルスのためオンライン開催だった。
(日本に帰国している私にはOn timeでは参加できない時間だったたため、後日録音を聴いた)

そもそも起業するつもりで課題に取り組んでいるチームばかりではないので、「起業メンバーの中に〇〇に詳しい人はいるの?」など、それを聞かれても…的な質問もあったが、それでも実際のVCから受けるフィードバックやアドバイスは自分のチームのものでなくてもとても興味深かった。



以上です。
目玉のグループワークがあまり楽しめなかったのは残念ですが、授業の内容としては個人的には満足でした。

Tailored Coreはコア科目と比べると実践的な内容が多くて面白いなと感じていすので、2年目からのElectiveにも期待したいと思います。
Electiveはエッセイで志望動機として触れる人も多いと思うので、できるだけ沢山レポートしたいと思っています。お楽しみに…!