「LBSは社費が多い」「LBSは社費を好む」というのは受験生の間では有名だと思います。
センシティブかつ場合によることが多いので書きづらい分野ではありますが、Applicantの方には気になる情報だと思いますので、この記事では社費・私費に関するあれこれに関して書いてみたいと思います。

LBSは社費の方が受かりやすいのか

まずはApplicant皆が気になるこの話題から。
Admissionに聞いたわけではありませんが(聞いても教えてくれないと思いますが)、私のみる限り社費の方が受かりやすいというのは残念ながら事実だと思います。

GMATのスコアを例にとり、LBS日本人公式ホームページから得られる私の同級生(MBA2021)の社費生と私費生のGMATスコアを比べると、私費生は全員700点代なのに対して、社費生は600点代後半が半分以上を占めます。

私費生平均スコア:734
社費生平均スコア:697
※全員が受験体験記を提出している訳ではないので、提出されている方の中での計算です。GREの方は除きました。

GMATでStruggleしている私費の受験生には厳しい現実ですが、こればかりは頑張って700点代を取るしかありません。
(700点ないと絶対に落ちるという訳ではないと思いますが)

一方、私はApplicantの頃に「LBSは日本人の私費生はほとんど取らない」という話を聞いたことがありますが、それは誇張しすぎで、ここ数年は日本人の入学者全体が増えていることもあり毎年5名前後私費生がいます。
700以上のGMATスコアがあってインタビューやエッセイ対策がちゃんとできれば合格できると思いますので、私費だからという理由だけでLBSを検討対象から外すということはしないで欲しいと思います。

社費生と私費生の関係性

キャンパスビジットなどを対応をしていると、社費生と私費生の関係性ってどうなんですか、と聞かれることがあります…
場合にも人にもよりすぎる質問ではありますが、気になる問題だと思いますので私の見たところを書きたいと思います。

日本人学生と他国の学生で異なる「社費生」のバックグラウンド

まず、日本人学生とその他の学生では社費生のバックグランドが異なること、またそのため日本人学生の中では社費が常に多数派なのに対し、全体では社費の方が圧倒的少数派であることを理解しておいた方がいいと思います。

日本企業は、商社・銀行・大手の事業会社など様々な会社がMBAに社費派遣をしています。
これは昇進が遅い人事慣習により給与などで待遇差をつけられない中で、優秀な層にある種の報奨をあたえてモチベーションを保つための制度だと何かの記事で読んだことがありますが、実際日系各企業がどういう理由でMBA派遣をしているのかはよく分かりません。

一方で、日本人以外で社費というとほぼコンサル、しかもMBBがほとんどです。
あとは社費というカテゴリに入るか分かりませんが、Family Business出身の人も(恐らく)会社や両親から学費が出ている点や、就活をしないという点では社費に近い立ち位置になります。

またコンサルの社費生は会社が出すのは授業料のみの代わりに、インターンなど在学中は比較的何をやっても自由(全く制限がない訳ではないようですが)なのに対し、日本の社費生は生活費等も支給されるため、派遣中も「業務の一環」という認識があり、レポートの提出が義務付けられていたり、会社から色々と支持が出ることが多いようです。
(特にコロナ渦では安全を考慮して帰国させられたり、逆に帰国禁止令が出たりと会社によって指示が出されているところが多かったように思います)

社費・私費より就活するかどうか

私は入学前、社費=就活しない人、私費=就活する人、という認識でいましたが、実はそう単純ではありません。
特に日本人学生では、社費生でも入学当初から辞める前提・就活する前提の人も結構います(日本人以外のコンサル派遣生ではあまりそういう人は見かけません)し、私費生でも休職していて前職に戻る予定の人は全く就活しないこともあります。

就活する人にとっては、MBAの最大の目的は自分の目標とする会社に入社することになるので、在学中は圧倒的に就職活動が優先事項になります。
就活の時期になると情報交換をしたり、励ましあったりと就活の話題が多くなるので、就活をしない人にとってはある種の疎外感が出ることはあると思います。

また、就活しない人は時間がある分Dean's Listを目指すなど良い成績を取ろうとする人が多いので(コンサル派遣生は優等生タイプの人が多いことも要因の一つだと個人的に思っています)、質の高いアウトプットを出したい社費生と、就活に集中したいから課題は適当にやっておきたい私費生でStudy Group内にコンフリクトが起きるというのも時々見かけます。

最後は自分のマインド次第

では、社費と私費生の間でどれくらい壁があるかというと、恐らく学年次第だし、個人のマインド次第でもあると思います。
正直、日本人の私費生(Alumni含む)の中には、社費生とは明らかに距離を置いていたり、敵対心を持っているような人も時々見かけます。

これを読んでいるあなたが私費生であれば、社費の人が私費の人に距離を取るということはあまり無いはずなので、自分から壁さえ作らなければ皆と仲良くできると思います。
私自身は刺激をもらえたり良い友だちになれるかどうかと社費・私費は関係ないと思っているので、社費・私費関係なく仲良くしています。

これを社費の人が読んでいて、私費の人と上手くやっていけるか不安に思っているとしたら、個人的には社費だからと言うだけで距離を取るような人は放っておけばいいとは思いますが、やはり会社から学費も生活費も出してもらって就活もしなくて良い社費生というのは、借金や離職など色々なリスクを取って来ている私費生からすると「良いご身分だな」と思われてしまう側面は人間の感情としてどうしてもあると思うので、私費生の気持ちに立って言動に気をつけるのもいいと思います。


以上。ちょっとセンシティブな話題だったかも知れませんが、参考になると嬉しいです。