どの学校に出願するか・最終的にどこを選ぶかはMBA準備の中では迷うポイントですね。私の体験談を元にこれからビジネススクールを選ぶのにヒントになりそうなことをまとめました。




自分の選択基準を定める

まずはヨーロッパかアメリカか?1年制か2年制か?ランキングをどこまで重視するか?など大まかな違いを理解し、絞り込むのがいいと思います。
私は最終的にヨーロッパまたはアジアで2年制というあまり無い条件に落ち着いたので、それだけでかなり絞られました。

下記主な違いについて記載しましたが、文字だけで判断せず、まずMBAイベントに行ってみたり、知り合いのMBA取得者に話を聞いてみたりして、雰囲気をつかむのがいいと思います。

地域による違い

アメリカ
・アメリカ人以外の学生は多くて30%前後、外国人がマイノリティになる
・議論の内容もアメリカの事例が中心になりやすい
・アメリカのビジネスについて学びたい人、アメリカ人が多数の中でも発言できる力を身に付けたい人に合う
・MBAの本場なので、トップ校の数が多い

ヨーロッパ
・自国の学生は10%以下のことが多く、まんべんなく色々な国の学生が集まる
・どの国の人もマイノリティで、学校に馴染みやすい
・色々な国でのビジネスを学びたい人、多様性のあるチームの中でのリーダーシップを学びたい人に合う

アジア
・学生はアジア人が中心、ヨーロッパと比べると多様性に劣る
・ランキングは高くても歴史が浅い学校が多いので、授業のクオリティがイマイチと言われる
・アジアでのビジネスを学びたい人・アジアでのネットワークを築きたい人に合う
・授業料がアメリカ・ヨーロッパのトップスクールと比べると安いことが多い

1年制と2年制

1年制
・ヨーロッパの大学に多い
・コア科目の履修が中止となり、選択科目・交換留学などのオプションが少ないことが多い
・インターンシップができないか、できても期間が短いことが多い
・生活費が1年分で済むので費用が抑えやすい
・キャリアのブランクを作りたくない人・卒業後の希望の職種がしっかり定まっている人向け

2年制
・アメリカの大学に多い
・1年目で必修科目履修・夏休みにインターン・2年目に選択科目や交換留学ができ時間にゆとりがある
・キャリアのブランクが長くなり、生活費も2倍に
・就職活動にゆとりがあるので、複数の業界や職種を見た上で検討でき、入学前の希望と違う進路を選ぶ人も多い
・じっくり今後のキャリアについて考えたい人・色々な経験をしたい人におすすめ

ランキングをどこまで重視するか

「ランキングだけで学校を選んではいけない」とは誰もが言うことだと思いますし、入学審査での志望理由でランキング以外に理由が出てこなかったらまず受かりません。一方で、やはりトップ校に行けるに越したことはないと思います。
特に私費留学の場合は卒業後の就職先を見つける必要がありますが、大学のブランドによって就職でのアドバンテージが全然違います。社費留学であっても出来るだけ優秀な学生と共に勉強した方が学びが深まるのは容易に想像できます。

私が迷ったポイントは、「トップの学校に行けなかった場合、どのレベルまでなら行く意味があるのか?」でした。特に私費留学は自分の判断とお金で行く訳ですから、MBAを取得しないという選択肢はいつでもある訳で、その上で「このランキング以下ならいかない」という線引きをどこでするのかということです。

この問いに答えるには、結局のところなぜMBAに行きたいのか?自分の中でハッキリさせることが大切だと思います。

希望する就職先によって違うランキングの重要度
ビジネス知識を一通り付けたいだけであれば、どの学校でのある程度の授業は提供してくれますが、戦略コンサルや投資銀行に就職したいなら、ランキングが低い学校ではかなり不利になります。
私の場合、卒業後にシンガポールで就職するという目標があったため、ある程度シンガポールでも名前が通っているレベルに行く必要がある、そこに行けないならMBAを通さず転職した方が良い、という結論になりました。
一方で、戦略コンサルや投資銀行などのザ・MBAの就職先を目指している訳ではなかったため、20-30位前後の学校でも十分に機会があるだろうと思い、TOP校が不合格になった場合はそのあたりも受けるつもりでいました。

本音ベースのWhy MBAを考える
多くの人がそうだと思いますが、私の中でもエッセイやインタビューで答えるのとは別の、本音ベースでMBAに行きたい理由がありました。それは、学生時代イギリスで交換留学をした時のように、各国から集まってきた学生と友人になり、楽しい時間を過ごすこと。これができないなら、どんなTOP校に行っても意味がないと考えました。
例えばシンガポールのNUSはランキングが高く、シンガポールで就職する上では地理的なアドバンテージがあるのですが、学生がアジア人に偏りがあり自分の理想と違うと思ったため除外。また私はフランスという国に良い印象がなく、田舎も嫌いだったためフランスの郊外にあるHECは除外しました。




パンフレット・ホームページで基本情報を調べる

ある程度の条件が定まったら、ホームページ等で学校について調べ、どの学校がクライテリアに当てはまるかを調べました。
私が調べて一覧にしたリストを参考までに共有します。年によって変わることもあるので、ご自身で確認してくださいね。

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在校生・卒業生と話す

ホームページに載っていない情報や校風を知るのに、在校生・卒業生と話すのはマストです。できるだけ多くの人から話を聞き、受験時の情報・カリキュラム・就職情報など、色々な話を聞きましょう。
私は当初、各学校一人聞けばいいと思っていましたが、人によってする経験も違いますし、感じ方もそれぞれなので、出来るだけ多くの人に話を聞くのがいいと思います。

在校生の知り合いがいればその人経由で、いない場合はアドミッションコンサルタントからの紹介してもらったり、日本人学生のホームページから直接連絡する方法があります。みなさん同じ道を通ってきているので、話を聞きたいと言うと快くOKしてくれたり、自分が話した後に他の人を紹介してもらったりできることも多いです。
話を聞いて得た情報は出願時に志望理由を作るのにも役立ちますし、在校生や卒業生と話したことがあるかを聞く学校もあるので、多くの人に会っている方が志望度が高いとみなされ有利になります。

イベントに参加する

トップのMBA校では日本や他の国でも頻繁にイベントを開催していますので、積極的に行った方がいいと思います。
私はイベントのメリットはアドミッションに顔が売れる・在校生や卒業生に会えるの2つだと思います。

アドミッションに顔が売れる

学校にもよりますが、いきなり出願するより、事前にアドミッション担当と知り合いになり、イベントなどに積極的に参加して志望度が高いことをアピールしておいた方が有利になることがあります。
IESEはこの傾向が強く、一度参加すると頻繁にイベントへの招待が来るようになり、できるだけ毎回行くようにしていました。
逆にLBSはそのようなこと特になく、イベントはあくまで自分への参考という感じです。

在校生や卒業生に会える

私にとってイベントに参加する最大のメリットはこれでした。学校によっては複数人の在校生・卒業生を連れてきてくれることも多く、多くの人から話を聞けるほか、その学校のカルチャーを感じられる点が最大の利点だと思います。
MBAの仲間とは1-2年の人生で大事な時間を過ごす上に、卒業生コミュニティも大きなメリットの一つ。馬が合わない人が多いと、学校でも居心地が悪いし、卒業生イベントにも参加したくない、となりメリットが活かせません。
イベントに行くことで、校風へのフィットがあるかどうかを感じてみてください。




キャンパスビジットの成否

キャンパスビジットは行った方がいいという人、行く意味はないという人それぞれだと思います。
よく言われるメリットとデメリットは下記です。

メリット
・実際の学生が受けている授業が見られる
・キャンパスや授業を見るとモチベーションが湧く
・校風を直に感じ、多くの在校生と話す機会が持てる
デメリット
・アドミッションに有利になることはほとんどない
・時間とお金がかかる

私は最終的にIESE・LBS双方にビジットしました。当初は行く予定はなかったのですが、もし両方に受かったらどの学校に行くかの最終判断をビジットをしてから決めたかったというのが理由です。
イベントからも文化は感じられますが、実際にキャンパスを訪れ、授業を見学してどのような議論をしているかを知ることほど、学校ごとのカラーが鮮明に分かる経験はありません。

ということで私の意見としては、キャンパスビジットに行かないと判断できないくらい複数校で迷っている場合はぜひ行きましょう、と言いたいです。逆に気持ちが定まっている場合は、時間やお金をかけて訪れる必要はないのではと思います。

キャンパスビジットの手配のしかた
主にやることは下記二つです
・アドミッションに連絡して、聴講する授業を手配してもらう
・日本人在校生のホームページからキャンパスビジットに行く旨を連絡し、日本人在校生との面談を設定してもらう
どちらの場合も、学校が休みの期間と被らないよう、スケジュールを確認しましょう。


以上、参考になれば嬉しいです。
自分の判断軸はしっかりと持ちながらも、最初からあまり絞り込みすぎると、後になって他の学校に興味が出てきたり、軸がブレてきたりしてしまうので、まずは幅広く情報を集めていくことが大切だと思います。