とりあえずGMATをやり始めた9月から、完全に受験モードでエッセイ・インタビューを突破していった11月–2月、そして2月末にIESEから合格通知をもらったことで、私のMBA受験はたった半年で終了しました。
通常2年前後かかるというMBA受験。苦労されている皆様も多いかと思いますが、私の経験が役に立つ人がいればと思い筆を執ります。

MBAを目指したきっかけ

社会人になりたてのころからMBAには興味がありました。
・大学時代の交換留学1年が楽しかったが消化不良で、また留学したいと思っていたこと
・ロンドンが大好きだったのでまた住みたかったこと
・新卒での就職活動が上手くいかず、納得のいく会社に入れなかったのでキャリアアップしたかったこと

といってもシンガポール駐在中で任期ど真ん中だったため、当初は今すぐにとは考えていませんでしたが、色々なことをきっかけに近い将来の取得を視野に入れていきました。
・29歳、30歳を目前にキャリアを考え直したこと
・同じ会社の中でやりたいと思える仕事が残っていなかったこと
社内で人間関係のトラブルがあり、疲弊していたこと

最初は転職とMBAを並行で考えていて、4月ごろからMBAイベントに行き出すと同時に、転職会社のコンサルタント数名にSkypeで話を聞いたりしていました。
転職会社のビジネス上の常套句かもしれませんが、「30代になると転職のハードルが上がる、転職をするなら早い方がいい」という言葉に乗せられ、早めにやらねばと焦り出し、転職よりMBA受験準備の方が明らかに時間がかかるという理由から、ひとまずGMATのテキストを手にしました。

私にとって最後に背中を押すきっかけになったのは、8月末に行ったMBA各校が集まるイベント。
後に出願することになるIESEのブースに顔を出し、担当者に「来年の受験目指してるの?」と聞かれた際、「今GMAT勉強中だけど、間に合えばそうるつもり」とふいに答えてしまったことが私の心に火をつけました。
本当はその頃はテキストを買っただけで、ろくに勉強していなかったのだけど…

とりあえずGMAT受験

多くの方はGMATより先にTOEFL・IELTSなどの英語試験を受けますが、私は先にGMATを受けました。理由は、後述する英語試験免除の算段があったほかに、IELTSは大学時代に7.5を取得しており、期限切れのため再受験が必要なものの、そこまで準備に時間がかからないという勝算があったためです。
皆が同じ様にはいかないかも知れませんが、ただセオリー通り英語の試験から始めればいい訳ではないことは考えていただきたいと思います。

8月にテキストを買ったのに勉強にアクセルがかけれなかった私、試験日を予約してしまってお尻に火をつけよう、ということで約1ヶ月後の10月初旬の試験に登録しました。
GMAT受験に役立つ教材等の情報は別記事にしていますが、私は勉強期間2ヶ月、受験回数2回という日本人にしてはかなり短い期間で700点台を取得しGMAT受験を終えました。
苦労する方も多いGMATですが、英語・数学ともに苦手意識がなく試験勉強が得意なタイプの人は、あまり苦労せずにいい点を取得できるかも知れません。(ちなみに私は国立大文系出身で、高校時代の得意科目は英語と数学でした)。
ただ帰国子女でも苦労される方もいらっしゃるので、やってみないと何とも言えませんね…




GMATと平行して出願校選定

GMATの息抜き・モチベーション維持も兼ねて、同じ期間にイベントに通ったり在校生や卒業生に話を聞いたりしていました。
こちらも方法としては別記事にしています。
短期間で受験した私にとっては、GMAT終了時点で出願校が決まっておりすぐエッセーに取りかかれたことは大きかったです。

英語試験は免除

多くはありませんが、英語圏で2年以上の就業経験があると英語の試験は免除というビジネススクールがいくつかあります。なぜか就業経験のみが対象で、子供時代や学生時代の英語圏での生活経験は認められません。(ほかに学位を英語で取得している場合は免除という学校もあります)
たまたま私が受験したいLBS・IESEが両方ともその条件でした。TOPスクールの方が免除の条件が緩いのは不思議ですよね。シンガポールで2年以上働いていた(正確には出願時点までに2年になる)私は、GMATクリア後に、念のため双方アドミッションスタッフにメールで確認して英語試験が免除される旨を確認して英語試験はスキップとなりました。

英語試験に時間とお金を使わず済んだのはラッキーではあるものの、本来は受けるべき安全圏の学校が受けられなかった(ヨーロッパ2年生で他に同様の条件のある学校はなかった)ため、IESEの結果が出るまではヒヤヒヤさせられました。
IESEの不合格通知が来たら速攻でIELTSを受験して他校を受けるつもりでした。

出願山場のエッセー

TOP校では、エッセーは最も大事な要素の一つだと思います。
特にLBSでは、社費でキラキラした社名を持ったGMATも高い候補者が多数出願するであろうから、私の様に日本人でもほとんどの人が知らないような会社出身かつ私費の出願者としては、エッセイで自分の経験のユニークさ、熱意、将来の可能性をアピールするしかありませんでした。

出願校を決める際にいくつかの学校のEssay Questionを確認しましたが、LBSとIESEはその他の学校より質問がスタンダードだと感じました。他校は尊敬する人とその理由、自分の国の良いところを他国の人に紹介せよ、などユニークな質問があるのに対し、LBSとIESEはWhy MBA? Why LBS/IESE? Short-term / Long-term Career Goal, Achievement / Leadership experiences のみでした。

恐らくですが、ランクが低い学校の方が滑り止めにされやすいため、志望度の低い人が出願するのを少しでも避けるため、ユニークな質問を用意しているのだと思います。

エッセイのコツや役に立った資料などは別記事に書きましたが、私はエッセイの加重が高くかつ質問がよりスタンダードなLBSに先に取り組み完全に書き上げた後、IESEは数週間で文字数や内容を少しカスタマイズして提出しました。

推薦状依頼

私費留学生にとってネックになりやすい推薦状。
特に保守的な会社に勤めている場合、辞めると言えば裏切りもの扱いになりますよね。合格=退職を意味する私費留学、しかも受かるか分からない状況で推薦状をお願いできそうな人を探すのは私も大変でした。
私は最終的に、日本勤務時代の上司と、シンガポールの他部署でよくやりとりしている同僚にお願いしました。

推薦人選びのポイントとして、まず絶対的に自分のことをよく書いてくれる人を選ぶことが大切です。ポジションやMBAホルダーかどうかなどはあまり関係ありません。推薦人があなたのことを力強く推してくれるかどうかで出願結果もだいぶ変わりますので、信頼できる人を選びましょう。

私も、特に日本人の元上司に話すのは勇気が入りましたが、素直に理由を話した上で、私の仕事ぶりを一番分かっているあなたに書いて欲しいとストレートにお願いしたところ、すんなりOKでした。相手を信頼・尊敬していることを素直に話すことが大切だと思います。

ちなみに書き方として、完全に推薦人におまかせする人や、全部自分で書いてしまう人などそれぞれですが、私は推薦人にベースを書いてもらいながら、自分で翻訳しつつ書き足したり、少し変更してもらったりしました。
手間はかかりましたが、自分が思ってもいなかった様な側面も発見できましたし、なにより二人ともベタ褒めで書いてくれたので、自分で書くより力強い推薦状になったと思います。

インタビュー準備

準備方法やコツなどは上記リンクの記事にあるので、ここでは私のストーリーを紹介したいと思います。

IESEは出願後1週間程度でインタビューとAssessment day双方への招待があり、1月末にはインタビューが完了しました。
LBSの結果発表は、2月頭のキャンパスビジットでIESEをビジット中でした。数日後にLBSビジットを控えていたので、色々アポイント取ったのに招待されなかったらどうしよう…とドキドキでしたが、何とか招待もらえてよかったです。

2月末が最後のピークで、IESEのAssessment day→翌日にLBSのVideo essay提出→4日後にLBSインタビューという日程でした。

日本人の出願者の場合、インタビューで英語を試されている部分が強いので、英語に自信がない人はインタビュー準備前からとにかくスピーキング・リスニング力をあげられるよう、英語学校などに地道に通うしかありません。
一方、強いエッセイが書けていればインタビューの回答内容を考えるのは難しくないと思うので、英語力のある人はそこまで準備に時間をかけなくても大丈夫だと思います。

合格通知

私がIESEの合格通知の電話をもらったのは、LBSインタビュー当日でした。(IESEの電話が3時ごろ、LBSインタビューが7時)
どちらが第一志望か決められていなかったものの、ひとまず留学ができることが決まり、落ち着いた形でLBSインタビューに臨むことができました。

それにしても、出願書類提出 - インタビュー招待の間、Assesment day - 合格通知の間がどちらも1週間程度しかないIESEと、両方3週間ほどかかるLBSとはギャップが激しかったです。

最後に、私の受験した二校に関数詳しい受験プロセス・対策に関しては、それぞれの記事をご覧ください。